歩行困難の方や車いすが必要な方の中で、むくみにお悩みの方は多くいらっしゃいます。
むくみは、筋力の低下や身体の冷え、血行不良、運動不足、座っている時間が長いなどの要因により起こります。さらに高齢者の場合、加齢に伴う循環器系などの臓器の機能低下、皮膚の組織の変化などが起こるため、より一層むくみが起こりやすいと考えられます。
むくみは血液の循環に深く関係しています。身体を流れる血液は、動脈から毛細血管を通して細胞に水分を供給します。一方、細胞で不用になった水分は静脈やリンパ管に戻って体内を循環します。
そこで戻るはずの水分が血管の外に溜まり、水分過剰になってしまう状態がむくみです。
足の筋力や皮膚の張りが弱い方は、むくみを発症しやすくなります。むくみに伴う身体のだるさ・重さなどの不快な症状が続くと、気分に大きな影響を与え、活動性が低下するおそれがあります。